
SEIKA社(SEIKA Mikrosystemtechnik GmbH)は、スイス・オ-ストリア両国境に近い南ドイツの歴史の都”ケンプテンKempten”に本社・工場を持ち高精度なセンサを開発・製造しているメーカーです。同社は、先進技術のニーズに対応するセンサの開発に積極的に取り組み、特に高い許容負荷を実現させた加速度センサとリニアで高分解能を特長とする傾斜角センサを主力製品として全世界へ供給しています。
SEIKA社は、長年ドイツの大学で電子工学の研究と各種センサの開発に従事されたHans-Hermann Seidel博士と物理学と各種液体を研究されたGerit Kampfrath博士の二人によって、1990年に創設されました。
Seidel博士は、独創的で優れた静電容量式加速度・傾斜角センサの製品開発には独自の液体が必要と判断し、Kampfrath博士に依頼して液体の開発から着手しました。そして二人の名前を冠し会社を発足させて以来、この二人の博士による研究と実験の積み重ねによって優れた加速度・傾斜角センサの開発に成功し、SEIKAセンサは発売開始後のわずかな期間で欧州をはじめ世界各国で使用され、その性能、耐久性に対して大きな評価を得ることになりました。
小型、高精度な傾斜センサ。一般産業機械・産業用ロボット・鉱山・医療機械・食品産業・検査装置・ダム堰堤・橋梁・構造物・衛星通信支援施設・建設・掘削・精密機械・GPS施設・レーダー装置・鉄道・船舶・遊戯機械・地震などあらゆる分野での傾斜角監視に最適な計測器です。
小型、高精度な加速度センサ。各種車両・機械装置・建造物・プロセス制御・安全装置・地震測定・傾斜角測定・動力測定・速度測定・機械の振動などあらゆる分野における加速度監視に最適な計測器です。
傾斜角センサ・加速度センサを2軸、3軸で組み合わせて使用する際や環境に応じて選べるアクセサリ。防振用センサボックスは、土木建築・建造物・鉱山・レーダー装置・橋梁・船舶・農業機械・プロセス装置など厳しい環境下での分野での測定に最適です。また、水中用センサボックスは、水中・海水中・高圧下・浸食性の強い作動油など厳しい環境下での測定に最適です。
傾斜角/加速度の変化を膜スプリングマス電極間の静電容量の変化としてとらえ、内蔵の電子回路で電圧値として出力します。
傾斜角の変化を傾斜軸に直交し液体中に線対称に配置された二対の電極間の静電容量の変化としてとらえ、内蔵の電子回路で電圧値として出力します。
スタティック加速度センサBシリーズは地球重力で、ダイナミック加速度センサBDKは 加振機により振動を加え、オシロスコープで出力を測定します。
傾斜角センサは、出荷に際しては超高精度の傾斜角割り出し装置によって厳密な 校正試験が行われます。各製品には、この時の校正試験記録が添付されます。
分解能 | 測定装置やセンサが読み取れる最小単位。 | ||||||||||
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精度 | 温度、非直線性、ヒステリシスなど真値に影響するすべての要素を加味した誤差を%で表示します。主として温度ドリフトが起因します。 | ||||||||||
非直線性 | 実際の角度変化に正しく比例して出力したか、誤差を%で表示します。 | ||||||||||
再現性(繰り返し性) | SEIKA製品は温度一定、電源一定では分解能とほぼ同等です。 | ||||||||||
横軸感度 | 交差軸感度とも言う。測定方向(左右の横方向)に対して前後方向に倒れた場合に測定方向に影響のでない範囲。 | ||||||||||
応答時間 | 真値に到達するまでの時間。 | ||||||||||
感度ドリフト | 温度変化に対する感度の影響を%で表します。 | ||||||||||
出力オフセットドリフト | 零出力が温度変化を受ける割合。 | ||||||||||
出力オフセット | 零度(水平)又は静止時におけるオフセット出力:2.5V±0.1V。電源電圧が基準の5Vよりはずれる場合:0.5Ub±4% | ||||||||||
耐振性 |
外部から加えられた振動に対する強さ。 振動に対する不感度の最大値はどの方向に振動が加わるかにより異なります。測定方向に対して垂直に振動を加わる場合にはほとんど影響はありません。測定方向に加わる低周波数の振動には大きく影響されます。しかし、周波数を約50Hzまで増加させると影響はほとんどありません。
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耐衝撃性 |
機器に加わる突然の周期的な運動(衝撃)に対する強さ。SEIKA傾斜角センサの耐衝撃許容値は次の表の通りです。
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