技術情報
2021.05.19
油圧-作動油-固体微粒子に関する汚染度のコード表示
Hydraulic fluid power – Fluids -Method for coding the level of contamination by solid particles
流体システムにおける汚染物質(コンタミ)は、そのサイズ・形状・個数が多様です。また油圧・潤滑システムや燃料システムに影響を及ぼす汚染物質は通常4μm〜と言われ、肉眼で確認する事は不可能です。この目視できない汚染物質の「サイズ」と「個数」を自動粒子計数法でカウントし、ISO4406で汚染度等級を報告します。
コードの表示方法(ISO4406)
試料 1ml(LCM20では100ml) 当たりの粒子数をカウント(数値は累積)することにより、流体中の汚染物質分布状況を表す汚染度コードの国際規格です。数字を扱いやすくするため、試料中の粒子数を ≧4、≧6、≧14μm という各粒径範囲に区分し、1mL中の粒子数から割り当てられるスケール番号(0〜28)を斜線(/)によって区切り、3レンジで表示します。
※ISO4406:1992は過去の顕微鏡法を用いた規格ですが、自動粒子計数器を使用する場合にも用いられるケースがあります。サンプル中の粒子数を≧5・≧15μmという2つの粒径範囲に区分し、100ml中の粒子数から割り立てられるスケール番号を斜線(/)によって区切り、2レンジで表示します。
ISOコード表
LCM20での測定結果例
ISO等級についてより詳しくはオイル・フルイドページへ