技術情報
2021.06.25
燃料清浄度の測定 – 試験室における自動粒子計数法
EI(Energy Institute)では、IP564「Determination of the level of cleanliness of aviation turbine fuel – Laboratory automatic particle counter method(航空タービン燃料の清浄度の測定 – 試験室における自動粒子計数法)」を、燃料中に含まれる汚染物質レベル解析の基準としています。この試験法で指定されている燃料パーティクルカウンタ「ACM20」は、旧来型の試験方法からの脱却を目的として、工業用オイルの汚染物質解析で広く使用されてきた光遮へい式パーティクルカウンタをベースに、石油会社や研究機関と共に開発されました。
※ 現在は、ディーゼル燃料(軽油)中の汚染度解析においてもスタンダードとなっています。
コードの表示方法(IP564)
燃料1ml中における粒子径>4、>6、>14、>21、>25、>30μmの粒子数と容積%を算出するによって、燃料中の汚染物質分布状況と水分混入を報告する燃料汚染度試験法の規格です。汚染度については、ISO4406のコード表を採用し、1mL中の粒子数から割り当てられるスケール番号(0〜28)と各粒子径毎の容積%を報告します。ジェット燃料やディーゼル燃料分野で活用されています。
コード表
ACM20での測定結果例
測定方法・機材についてはACM20ページへ
関連機材: ACM20