技術情報
2021.05.18
燃料清浄度の測定においてベストなサンプリング方法は、インラインサンプリング
-自動車燃料(軽油)測定において-
ディーゼルエンジン設計は過去十数年において環境・性能向上からコモンレール式電子制御燃料噴射システムの技術革新を生み出しましたが、同時に燃料噴射システム部品の微細化が原因で夾雑物や水分が原因のトラブルが多発していることは周知の事実ですが、特に海外おけるトラブルは未だ広がっています。
その汚染が環境や性能へ影響していくことから、各所の清浄度測定機が活躍しています。しかし、ディーゼルエンジンを有した車両などが、過酷なフィールドで使用されることが多いことと、求められる軽油の清浄度レベルが潤滑油のそれを大きく上回ることからも、従来型のボトルサンプリングでは、軽油を評価することができないのが事実です。
-インラインサンプリング-
インラインサンプリングとは、本流ラインに設置された測定器またはセンサで本流を流れる流体を連続して測定するサンプリングをいいます。これにより、軽油のボトルサンプリングによる二次的な汚染を防ぐ事ができます。インテクノスは、フィールドや生産ライン・試験機で実現化しています。
■インラインサンプリングの実例
潤滑油の場合におけるJIS B 9936:2001(油圧-微粒子分析-運転中のシステム配管からの作動油 試料採取方法)やJIS B 9937:2001(油圧-作動油試料容器-清浄度の品質及び管理方法)については、軽油においても一定効果はありますが、車両のフィールドでの採取は現実的ではありません。
インテクノスへお問い合わせ頂ければベストな測定機とサンプリング機材を選定いたします。
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