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液中金属粒子モニター OilWear（オイルウェア）

液中金属粒子モニターOilWearオイルウェア

機械システムの故障に直結する
金属摩耗粉の早期発見

機械システム保全の最新ソリューション
AI分類機能で気泡発生・摩耗要因を見極める

OVERVIEW背景

生産性向上が叫ばれる昨今、様々な生産設備の保全において、機械システムの状態をよりリアルタイムに監視・制御する必要性が増しています。特に機械トラブルにつながる摩耗の管理においては、従来の状態監視・診断技術では手遅れとなるケースが散見されます。予期せぬ機械トラブルを発生させないため、より早期に摩耗進行を検知する技術が今、求められています。

CONCEPT製品について

OilWearは、機械システムの摩耗進行初期に見られる数μm以上の金属粒子をオンライン、リアルタイムで自動分析します。振動診断と比べて故障までの大きなリードタイムが得られ、試験環境や分析者の力量による影響を受けません。「今」の摩耗状態を把握できることで、機械トラブルを積極的に予防するプロアクティブ保全への進化を後押しします。

技術特性

測定範囲
4µｍ～
自動分類範囲　20µｍ～
メリット
  • ・小粒径摩耗の検出による機械トラブルの前兆察知
  • ・気泡判別と測定によりオイル潤滑性低下と劣化要因の解析
  • ・オンラインリアルタイムモニタリングでコスト・労力を削減
  • ・多様な液体への適用性で製造プロセスのリスク管理にも寄与
測定原理
特許取得　CMOSセンサによる液中撮像解析 OilWearは、フローセル部に流体を通過させ、「影」をCMOSセンサによって撮像することで、粒子計数および解析を可能とします。従来の磁気測定型センサ等で見られた、金属種による測定結果のばらつきや微小粒子の検出性の低さを解決し、実際の金属汚染状況を精度高く表現する「液体中金属粒子モニター」です。 取得画像からのデータ解析フロー
液中異物撮像システム
アプリケーション
機械トラブルの前兆を察知する OilWearは、システムへのダメージの直接的な原因となる「摩耗」の始まりに見られる、数μm以上の金属粒子をオンライン、リアルタイムで自動計数する機能を有します。振動診断と比べ故障までの大きなリードタイムが得られ、かつサンプリングや試験環境、分析者の力量による影響を受けずに「今」の摩耗状態を把握できることで、プロアクティブ（積極・原因除去型）保全の進化を後押しします。 故障の進行プロセスと摩耗状態の分析手法
設備異常解析方法によるリードタイムの違い
AI分類機能で摩耗要因・気泡発生を見極める OilWearは、AIのアシストにより液中の摩耗粉種を自動分類し、その分布傾向をリアルタイムでレポートします。特定の摩耗粉種の増加をいち早く察知することで、その発生要因を短期間で解析し、重症化する前に最小限のコスト・労力で是正処置することを可能とします。
潤滑システムの摩耗が始まると、発生した摩耗粉が摺動面をさらに摩耗させ、新たな摩耗粉を発生させる要因となります。これが切断摩耗（アブレシブ摩耗）による「摩耗の連鎖」です。一方でシステムの過負荷や潤滑不良、オイル添加剤の消耗等内部的な要因は、疲労摩耗や滑り（凝着）摩耗の増加につながります。これら摩耗粉の予期せぬ増加を、その分類を明らかにしつつ監視することを可能にすることで、トラブルの根源を見極め早期に対策を施すことができます。 粒子形状と大きさによるAI摩耗粉種分類
潤滑管理における金属摩耗の大別
摩耗状態 形状 要因
切断摩耗（アブレシブ摩耗） カール状、螺旋状、長針状 オイル中の摩耗を引き起こすような粒子
滑り摩耗（凝着摩耗） 円盤状 過負荷、不適切な潤滑、間違ったオイル使用、
EP/AW添加剤の消耗、位置合わせ不良
疲労摩耗（表面疲労） フレーク状、球状、円盤状、大塊状、層状 過負荷、オイル中の水、粒子による汚染、
間違ったオイル使用、潤滑材欠乏
その他固形粒子および繊維 上記のいずれにも分類されない システムの外部からの侵入を含む
さらに、OilWearの撮像テクノロジーは気泡を粒子同様にイメージングします。さらにAIのサポートにより気泡を分類することで、気泡自体の計数および全体粒子数からの気泡数の除外を可能とします。従来のパーティクルカウンタ等の課題として残留していた気泡の粒子としての誤検知を根本から解決しつつ、装置およびオイルの寿命低下に結びつく気泡によるトラブルを防ぐ「気泡検出器」としての機能を備えています。
ソフトウェア
摩耗状態が一目で分かる専用ソフトウェア

インテクノス・ジャパンが30年以上にわたるオイルコンタミネーションコントロールの経験をもとに監修した、潤滑管理・設備保全エンジニアの皆様に向けた専用ソフトウェアです。本ソフトウェアにはシステム摩耗の進行度合を直感的に把握するための様々な機能が組み込まれています。
また、日・週・月単位で各パラメータのトレンドグラフが自動的に生成されることで、どのタイミングで異常摩耗が発生し、その発生が何に起因するのかの視覚的判断を可能とします。

サポート
機材設置から運用までをサポート インテクノス・ジャパンの専門的な知識と経験を活かし、OilWearの導入から実運用まで手厚くサポートします。
潤滑油管理において、監視ポイントの選定には流体回路の専門的な知識だけでなく、コンタミネーションコントロールのノウハウが必要となります。OilWearをご導入いただく際には、インテクノス・ジャパンの専門員が現場にお伺いし、回路図を確認しながら適切な監視をお手伝いします。
付属品
  • 専用ソフトウェア
  • 電源ケーブル
  • 通信ケーブル
オプション
  • ステンレスハウジング
仕様表
OilWear

OilWear

アルミニウム仕様

アルミニウム仕様

ステンレス仕様

ステンレス仕様

製品名 液体中金属粒子モニター　
OilWear（オイルウェア）
解析アウトプット 粒子数・粒子径分布（4µm - 1000µm)　　
気泡検出・判別・計数　　
摩耗粉・繊維形状分類　液中画像
推奨校正周期 1年以内
電源 24VDC　
※ACアダプタをお求めの場合はご相談ください
消費電流 <150mA
デジタル出力 RS485 (MODBUS:RTU)　　
Ethernet RJ45 (MODBUS:TCP/IP, FTP)
動作圧力 | 温度 ～100bar | -30℃～70℃
液体温度 | 粘度 ～85℃ | ～1280cSt
定格流量 0.1L/min ～0.5L/min (最適：0.2L/min）
本体寸法 | 質量 88.5 x 60 x 62 mm | 320g～
配管継手 1/8 BSPF (IN/OUT)
接液材質 アルミニウムもしくはステンレス　
BK7（フローセル）　FKM（シール）
メモリ保存 10000テストおよび100イメージ
本体保護等級 IP65

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